突然ですが「、」⇐これの名前、分かりますか? 小学校で習ったはずです。
正解は「読点(とうてん)」と言います。筆者は中学時代にこれを「どくてん」と読んでしまい恥をかいた経験があります。
ブログを書き始めて間もない筆者が最初につまづいたのが、この読点の打ち方です。LINEなどでは特に意識せず使っていた読点ですが、ブログとなると「これで使い方あってるのかなぁ…」と不安になってくるのです。
そこで今回は、読点を打つ際のポイントを調べて、まとめてみました。
読点を打つ目的は2つ
実は読点には、ちゃんとしたルールが決められていません。読む人が読みやすければそれでいいのです。目安としては、50文字あたり1つか2つの読点があると読みやすいと言われます。
しかし、パターンはある程度決まっていて、2つの目的があります。
1つ目は「誤解をさけるための読点」です。
[aside type=”boader”] 母は優しく笑いながら、落ち込む父を励ました[/aside]という文章も
[aside type=”boader”] 母は、優しく笑いながら落ち込む父を励ました
[/aside]となれば、父の病んでる感がすごいことになります。このような誤解を防ぐために打つのが「誤解を防ぐための読点」です。
2つ目は「息継ぎのための読点」です。
人は、話しをするとき自然に息継ぎをしたり、小さなな間をはさんだりしています。文章を読むときにこのポイントに読点が打たれていると、自然と息継ぎができ読みやすい文章になります。このために打つのが「息継ぎのための読点」です
ただし、息継ぎのための読点を打ちすぎるとスピード感を損なうというデメリットもあるので、打たないという選択肢もありです。
この2つを意識するだけでも、読点を打つ場所がイメージしやすくなると思います。
読点を打つべき7パターン
読点を打つべきパターンは7つです。具体例を交えながら確認して行きましょう。
主語と述語が離れているパターン
[aside type=”boader”] 今日の我慢は、明日の自分への投資である。[/aside]
この文では主語となる「今日の我慢」と述語となる「投資である」が離れています。このような場合は主語のあとに読点を打つと読みやすくなります。
接続詞が入るパターン
[aside type=”boader”] ダイエットは嫌いだ。けど、太っている自分はもっと嫌いだ。[/aside]
「けど」「または」「つまり」などの接続詞のあとには、基本的に読点を打ちます。
「A→B」を表すパターン
[aside type=”boader”] 胃が満たされていくほど、心の満足感は得られなくなる[/aside]
前半の文をA、後半の文をBとしたとき、AするほどBになるという関係が見えると思います。このような文に読点をはさむと、A→Bという関係が分かりやすくなります。
「Aの結果」「AしてB」「AゆえにB」などもこのパターンです。
「A⇔B」を表すパターン
[aside type=”boader”] お菓子を買うのをやめれば脂肪は減るが、お金は減らない[/aside]
「脂肪は減る」と「お金は減らない」は逆の関係になっています。このようにA⇔Bとなっている場合も、読点をはさむことによって関係を強調できます。
「A:B」を表すパターン
[aside type=”boader”] 食べている幸せよりも、食べてしまった後悔のほうが格段に大きい[/aside]
「食べている幸せ」と「食べてしまった後悔」を比較しています。この場合も上記2パターンと同様です。
「AまたはB」「AかつB」など、AとBが同等のものとして扱われている場合はこのパターンです。
時間・場所を表す言葉が頭にくるパターン
[aside type=”boader”] 今から3カ月後、鏡の前のあなたは自分自身に感謝するでしょう。[/aside]
「その時」「1周間前」「高校時代」「あの場所で」「ここに」などの時間や場所を表す言葉が文の頭にくる場合、直後に読点を打つことによって、続く文章の主語が分かりやすくなります。
どこを修飾しているのか分かりにくいパターン
[aside type=”boader”] A)ヘルシーなお弁当とデザートを、昼食に食べた。B)ヘルシーなお弁当と、デザートを昼食に食べた。
[/aside]
Aの場合ヘルシーなのは両方ですが、Bの場合ヘルシーなのはお弁当だけになります。
このように修飾語がかかる部分が分かりにくい場合、誤読を防ぐための読点を打つ必要があります。
本記事のまとめ
- 読点には「誤読を防ぐため」「息継ぎのため」の2つの目的がある
- 読点を打つべきポイントは7パターンに分けられる
- 主語と述語が離れている場合は主語のあとに「、」
- 接続詞のあとには「、」
- 「A→B」「A⇔B」「A:B」といった関係の間に「、」
- 時間・場所を表す言葉が頭にくる場合は直後に「、」
- どこを修飾しているか分かりにくい場合は誤読を防ぐために「、」
最後に
本記事では読点を打つべきポイントについて7つのパターンを紹介しました。ですが、これらのパターン全てに読点をつけていると、読点の数が多くなりすぎて逆に読みにくい文章となってしまいます。
まず、自分が読者になって読んでみて読みやすいかどうかを見る。そのうえで迷う場合は、本記事のパターンを参考にして読点を打ってみてください。
筆者も、人に助言ができるほどの文章力はまだないですが、本記事の内容が皆さんの文章力向上の助けになれば幸いです。