習慣を操る技術(ギャンブルにハマる理由編)『忙しい人のための行動経済学』

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ギャンブルに学ぶ!?

学びたいこと、やりたいことがたくさんあるのに長続きしない
そんな悩みを持った人は多いと思います。

習慣を変えるのは難しいようですが、この習慣を利用してきた商売があります。

それはギャンブルです。

損の方が多いのは誰でも知っているのにギャンブルが成り立つ。
この不思議さは行動経済学でも盛んに研究されてきました。

今回は、ギャンブルで使われている脳を習慣化させる技法を見ていきましょう。
注:この記事はギャンブル自体を推奨しません。

ドーパミンにハマる脳

神経伝達物質の一つにドーパミンがあります。
快楽を司る脳内物質で、ギャンブルに勝った時にも放出されます。

この快楽を何度も味わいたいと、人は賭け事にハマってしまいます。

更に、ある程度負けた方が習慣(依存)しやすくなります。

毎回勝つ(全強化)よりも、数回に1回勝つ(部分強化)のほうが依存性が高く
5~10回に1回勝つのが最も依存しやすいようです。

なお、統計では男性のほうが女性より約6倍ギャンブルにハマりやすくなっています。

よく起こる記憶の改ざん

ギャンブルで負けた人たちは、「やっぱりそうだと思った」とか
「予想はしていたのに惜しい」といった自己肯定をします。

ときには、負けた記憶を勝った記憶にすりかえてしまいます。
これは誰にでもに起こりえることで、『後知恵バイアス』と呼ばれています。

仕事の失敗でも「俺は反対していたのに」と後になってから言う人がいますね。
こうした人びとが自信満々なのは負けた記憶を改ざんし、勝った記憶が残っているからです。

ギャンブルや失敗に限らず、もっと簡単な場合でも後知恵バイアスは働きます。

ある実験で、好みの女性のタイプは?といくつかの写真から選んでもらいます。
再度確認する時に別の写真にすり替えますが、ほとんどの場合気づかれません。

しかも、その写真を選んだ理由をもっともらしく語ります。
自分を肯定するために、記憶がすり替わることはよくあることなのです。

負けが嫌だからこそハマる

さて問題です。

次の4つについて、あなたはそれぞれ確率を100%にできますが、
元々の確率相応にお金が割り引かれます。
(95%→100%なら1万ドル→9500ドル、
5%→100%なら1万ドル→500ドルといった具合)

あなたならどの場合に確率を100%にしますか。

四分割パターン
  1. 95%の確率で1万ドルを得る
  2. 5%の確率で1万ドルを得る
  3. 95%の確率で1万ドルを失う
  4. 5%の確率で1万ドルを失う

実験では1と4の場合には100%に確定(リスク回避)させる人が多くなりました。
1のチャンスは逃したくないですし、4は生命保険など万一に備えるイメージです。

一方、2と3の場合にはそのまま賭ける(リスク追及)する人が多かったのです。

2は宝くじなど低い確率で勝てる賭け事のイメージ。
3は負けが込んでいて、一発逆転で取り返そうとする人が想像できますね。

この四分割パターンは、ノーベル賞受賞者ダニエル・カーネマン氏が
著書『ファストアンドスロー』で紹介しています。

ギャンブルにハマることが実験でも確認されるとは、ちょっとこわいですね。

サンクコストは無視されない

サンクコストとは、もう返ってこないコストのことです。
ビジネス書ではよく『サンクコストは無視しろ』と書かれています。

大切なのは払ったお金ではなく、儲けるお金です。
投資を続けることで損をするなら、潔く手を引けということです。

しかし、企業人でさえサンクコストを無視することは難しいのです。
ギャンブルの場であればサンクコストの無視は超難易度です。

競馬でもあとで行われるレースほど、負けを取り返そうとして大穴狙いが増えます。

まとめ 良い習慣に生かすには

僕はほとんどギャンブルはしません。
ありがたいことにハマるほども勝てませんでした(笑)

ギャンブルは特殊な環境に見えますが、快楽を求めて不快から逃れるというシンプルなものです。

習慣の技術はせっかくなので、良い習慣づけに活用したいですよね。
最も注目したいのは、僕たちが損を嫌うところです。

運動を習慣にするなら会費の高いジムに通ったり、
料理を習慣にするなら良い調理器具を買ったりということがオススメです。

一見、高い買い物は損するように見えますが、有効活用しないことが損することです

もちろんバランスは大切ですが、自分に投資して良い習慣を身につけていきましょう。

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