ダイエットをするにあたり、最も重要な項目がカロリーです。
という声も聞こえて来そうですが、ダイエットがうまくいかない方々の話を聞くと
特保のお茶を飲んでるから平気。
夜8時以降は食べてないからOK。
今日は運動したから少しぐらい良いでしょ。
我慢のし過ぎはストレスで余計太るしね。
などの理由を自分に与え、カロリーを摂りすぎている方が多く見受けられます。(ちなみにこれらは、過去私が痩せられなかった時期に、自分に言い聞かせていた言い訳でもあります…)
世間にはこれらの甘えを助長する情報があふれています。なぜなら、みんな少しでも楽に痩せられる情報を求めているから。
痩せようと決意し、ダイエット法を調べ行動する努力は素晴らしいものです。だからこそ、最重要項目であるカロリーをないがしろにしてしまうのは非常にもったいない。
そこで今回はカロリーの基礎知識として「食べ物のカロリー」と「消費カロリー」についてお話したいと思います。
そもそもカロリーって何?
「カロリー」という言葉を聞いたことが無い方はほぼいないと思います。ですが「カロリーとは何か」をしっかりイメージできる方は少ないのではないでしょうか。
まずこのイメージをつかんでいきましょう。
カロリーはエネルギーの単位
機械を動かすのに電気や燃料が必要なのと同様に、人間が生きていくためにもエネルギーが必要です。
重さを表すのに「グラム(g)」、長さを表すのに「メートル(m)」といった単位が使われるように、エネルギーを表すにも単位があります。それが「カロリー(cal)」です。
なので「カロリー」という物質がある訳ではありません。
「車にガソリンを〇〇リットル入れる」≒「人間が食べ物を〇〇カロリー摂取する」とイメージしてもらえば分かりやすいかと思います。
[aside type=”warning”]本記事ではイメージとしてつかみ易いように、物質のように扱っている文章や図解があります。わかりやすさを求めた結果なので、ご理解下さい。 [/aside]
食べ物のカロリーってどうやって決まるの?
スーパーやコンビニで売られている食べ物の裏側を見ると、原材料や賞味期限と共にカロリーが記載されていると思います。このカロリーはあるルールによって決められています。
このルールを知る事によって
カロリーは三大栄養素の量で決まる
私たち人間の体に無くてはならない栄養素のうち、特に重要な3つの栄養素「タンパク質」「脂質」「炭水化物」の事を「三大栄養素」と呼びます。
食べ物がどれだけのカロリーを持っているのかは、この「三大栄養素」がどれだけ含まれているかによって決まります。
これらの栄養素はそれぞれ「1gあたり何kcalか」という数値が分かっていて、そのカロリーは以下の通りです。
つまり、各栄養素が何g含まれているのか調べ、上記の数値をかけて計算すれば、その食べ物のカロリーが分かるという訳です。
厳密に言うと、炭水化物は構成される食物繊維の割合や糖質の種類によってカロリーが変わってくるのですが、少し深い内容になりますので、別の記事で紹介したいと思います。
要注意!アルコールのカロリー
さきほど、カロリーは三大栄養素で決まるとお話したのですが、例外があります。それがアルコールです。
糖質0の缶チューハイの成分表などを見てもらうと分かるのですが、前述の三大栄養素がほぼ0なのにジュース並のカロリーが記載されていると思います。その理由はアルコールそのもののカロリーにあります。
アルコール1gあたりのカロリーは7kcal。度数1%のお酒100mlに含まれるアルコール1mlの重さは0.8gなので、そのカロリーは5.6kcalとなります。これがジュース並のカロリーの正体です。
例として、度数9%のチューハイ500mlのカロリーはアルコール分だけで252kcalになります。これはご飯一膳分に相当するカロリーです。
糖質0を選ぶ心がけは素晴らしいですが、今後はアルコールの度数にも注意しましょう。
本記事のおさらい
- カロリーはエネルギーの単位
- 食べ物のカロリーは三大栄養素とアルコールの量で決まる
- 1gあたりのカロリーは脂質9kcal・タンパク質4kcal・炭水化物4kcal・アルコール7kcal
- 100mlのアルコールのカロリーは度数が1%上がると5.6kcal増える
最後に
本記事で紹介した内容は具体的なダイエット法ではありませんが、様々なダイエットを学んでいく上での土台となる部分です。
これからそれぞれの項目に対して詳しく説明した記事をあげていくので、一つずつ理解を深めていきましょう。